今回の旅行で初めて38年前とタブル場所に到着する。バンコク、大学時代は放浪旅の最後に訪ねた都市だった。当時は今よりも英語が通じず、更に地下鉄などもなく、バスに乗って苦労した。バックパッカーが集まるカオサン地区に宿を取った記憶がある。今回もこのカオサン地区に宿を取る事にした。ドミトリー、1500円の宿。今回1番安い。久しぶりに訪れたカオサン地区は、ビックリするぐらい変わっていた。38年前は、世界中から集まるバックパッカーの溜まり場として、安宿が並んでいた。狭い路地裏に怪しい雰囲気が漂い、マッサージはどうですか、という誘いが至る所からあり、それは売春にもつながっている事が多かった。勿論今も安宿は比較的多いと思うが、メインのカオサン通りは道路が広くなり、レストラン、バー、様々な露店が並ぶ通りに変わった。ただ、この地区へのアクセスはまだ悪い。バンコクの交通事情は昔、国鉄とバスしかなかったのが、今は高架電車、地下鉄などが、続々と開通して便利になった。ただカオサン通りや旧市街地には開発が遅れていて、カオサン通りから最寄りの駅まで20分もかかる。ただ、今も開発は進んでいるようなので将来的にはアクセスも良くなるだろう。
ホテルのドミトリーは昔のような感じだが、談話室では、昔は、世界各国のバックパッカーが入り乱れてあの都市にいったらあそこの宿が安いとか、あの街のあのレストランがうまい、どこどこのタクシーでぼられた、このような手口でだまされたなど、情報交換が盛んだった。しかし、今は皆、携帯をいじっていて、かつてより会話が少ないように思う。まさに隔世の感である。
カオサン地区の通りにある宿のドミトリーに泊まった。1泊1500円。