虐殺博物館がひどい!

カンボジア

今日でカンボジアの旅は終わりでベトナムに入る。今日の朝1番で虐殺博物館へ行った。日本語の音声ガイドがあってそれを聞きながら回ったが、目を覆いたくなるような写真や酷い話に暗い気持ちになった。
遺跡の見学では素晴らしいカンボジアの文化に驚嘆したが、この落差は何なのだろう。
度重なる戦争に嫌気がさしていた国民に極端な共産主義を掲げたポルポト派は当初は期待されたらしい。しかし、都会に住んでいた知識人を始めとして、罪のない市民を農村に強制移住させ、更に拷問の末に殺されたという。その数、150万人から200万人、当時の人口の4分の1にも当たるという。鎖で繋がれて、棍棒やナイフで切り裂かれて死んでいった人の写真を見ていると、人間はこんなにも残酷になれるのだ、過ちを犯してしまうものなのだという気持ちになった。国境に向かうバスの時間のせいで駆け足になったのが残念だった。

もうひとつカンボジアでは、リエルという通貨があるのだが、ドルがかなり流通している。というか、ドル払いを促され、お釣りはリエルで帰ってくるということもある。だからどんどんリエルが溜まってくる。国境を越えると使えなくなるのでなるべくリエルで支払いしようとするのだが、最後に虐殺博物館に行ったため帰りのタクシー代が、10ドル札しか無くてホテルで崩して貰ったら10ドル分のリエルが溜まってしまった。ドルでくれと言ったら、国境の食堂で使えという。経済的にまだリエルの力が無いのか、長く続いた内戦の影響がこんな所にも出ているのかもしれない。


高校の教室に市民が連れ込まれ、鎖でベッドに縛られながら拷問を受けて死んでいったらしい。

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