38年前、中国を旅行しているとき、その当時開放地区と未開放地区というのがあって開放地区しか外国人は入れなかった。そんな管理された旅は面白くないと知り合った日本人と2人で未開放地区に潜入した。外国人が珍しいので地元の男性が話しかけて来て、仲良くなった。片言の英語、筆談などで色々話した。その時彼が「日本人が羨ましいです。我々は自由に海外旅行にいけないのです」と言った。1986年当時、中国から海外に行ける人は、外交官や一部のエリート留学生、仕事でのエリートサラリーマンなどに限られていた。
ところが今は、どこへ行っても中国人の観光客が沢山である。それに伴って昔は、施設のパンフレットなども英語の他に日本語訳などもあったのだが、それが中国語にとって変わっている事が多い様に思う。
タイのショーを見に行った時にところどころスクリーンに字幕が出るのだが、最初のタイトルは日本語など5,6か国語で同時に出る場合もあるのだが、あらすじなどの字幕は中国語とハングル語、そしてアナウンスが英語という事があった。また、昔は日本語のガイドが英語に次いで多かったが、今は中国語の方が多いとか、日本人が沢山来ていたのに最近は少ないという声を聞く。
円安が影響しているか分からないが、特にコロナ後は日本人観光客は減った様である。観光業は非情なので1番客の多い人に対応するということからすると日本語対応が少なくなるのは仕方ないが、やはり寂しい気がする。
タイで見たショー